特選『そのシズクひとつひとつが愛おしい』

梅雨前に引越しをしたものの、年中さんの娘の転園先が満員でべったりな毎日。
輪をかけて先のみえない続く自粛生活。考えただけで息が詰まるかもっと思った夏の始め。
まなざしフォト部で皆さんと写真話、子育て話をさせて頂き、刺激を受け、この夏はいつもにも増して写真を撮りました。
夏を求めて。
夏らしさを。
スイカ、かき氷、手持ち花火、セミの抜け殻コレクション。。
身近で季節を楽しむ方法がどんどん湧いて、日々楽しく、
入道雲、夕立後の虹、夕飯後にのんびり夕陽をみる。。
身近に綺麗な景色は沢山あって、
今までで1番、夏を感じた年になりました。
そして、、、、、
この子が一緒に居てくれているからこそ、この楽しさ、この景色なんだ、と気づいた時。
園にも行かない自粛で2人きり、この時間はとてつもなく素敵なプレゼントなのだと感謝しました。
「怒りん坊な私とずっと一緒にいるのに、かわらずにママ！ママ！って付いてきてくれて、どうもありがとう。楽しい夏をありがとう。」
昨日、夜になってしまい慌てて洗濯物をしまおうとベランダに出ると、月が綺麗で、もう次の季節の足音が近づいているようでした。
さらには園から空きの電話を頂いて、もうすぐ始まる登園。
この子との当たり前にすぎる日常、一緒の時間は、
そのうち終わりが来るもの。
娘が初めてのラムネを飲むこの写真。ビー玉がどうしても取りたくて覗き込む。
その仕草が可愛くて撮りました。
ふと写真を見返すと、
ラムネの瓶についたシズクが。
シズクはさりげなくすっと音もなく
タライのなかに落ちていき、
きれいで艶やかな波紋を作って
水のなかに消えていく。
私と娘の愛おしい瞬間が
そのシズクのひとつひとつに思えたのです。
日常は続く。
でもそれは2度と戻らない、
愛おしく美しい瞬間の連続。
その瞬間をもっともっともっと写真に残したい。
飽きもせず今日も娘を撮ろうと思います。