まなざしフォト部フォトコンテスト

三期生「まなざし」

特選『じいじと一緒にグーサイン』

わたしの結婚式の写真わたしを見て「えり！バッチシだな！」とグーサインする父治療が落ち着く時期に合わせるよう急遽前倒した結婚式がりがりに痩せ、もともと薄かった毛は更に抜け落ち実年齢よりも年老いた姿になってしまったでもこの顔はとっても父らしい大好きな一枚孫を抱っこ...

三期生「まなざし」

慣れた手つきで操作する八十八の曽祖父の手見返すひ孫のまなざしシャッターボタンを押して保存されたそのまなざしは、御守りみたいに曽祖父のすぐそばに在り続ける。どんな高画質の写真を共有されるより、自らの指で、触れて、撮るまなざしに価値がある。そんなメッセージが聞こえてく...

三期生「まなざし」

お母さん知ってるよ。反抗期のあなたが照れくさそうに差し出したその手を。「お兄ちゃんなんて」が口癖のあなたが小さな声で言った「ありがとう」を。たくさんケンカしたっていい。お互いを想い合う心があれば。その心の先には、まなざしがある。そのまなざしの先には、ほら、笑顔がある。...

三期生「まなざし」

コロナ禍で実家にも気軽に帰れなくなってどれくらいたっただろう。まなざしで思い浮かんだのは父だった。父は視野の狭くなる病気で目がほとんど見えない。今はピンホールほどの視野らしい。私が小さい頃は写真やビデオを撮るのは父の役目で運動会やクラブ活動を残してくれていた。そんな父に対して感謝...

三期生「まなざし」

パーリーピーポーな眼鏡をつけられようと頭から水をかけられようとパパの目尻は下がりっぱなし優しいまなざしは隠せないだって君にメロメロだから「親バカってどんな感じなんやろ、俺はなる気がせぇへん」と言っていた夫も今となっては、「俺ってこんな優しい顔してんねやな」と子ども達と自...

三期生「まなざし」

3人連れてよく遊びに行く大好きな公園。ここで三男を抱っこしていると、４年前の事を思い出して苦しくなる時がある。パパは多忙で月に１回お休みがあればいい方。パパがいなくても子供達を楽しませたくて1人で色んな所に連れて行っていた。４年前、ヨチヨチ歩きの1歳半の次男と、イヤイヤ期の3歳の長男...

三期生「すき」

飾らない、ありのままのふたりを撮ることが好き。きっと、そんなふたりの写真を撮ることができるのは、夫の妻であり、娘の母である、わたしだけ。上手に撮れなくてもいい。私にしか残せない、ありのままのふたりを、ありふれた日常を、ただただ、写真に残したい。ふたりが元気でいてく...

三期生「すき」

息子のぎゅーは圧が強い。それはもう、力いっぱい、重くなった体重も全部かけて、ぎゅー。しゃがんでいると思わず支えきれず、倒れそうになるくらい。すきがあふれたとき、ちょっと寂しいとき、不安なとき、仲直りしたいとき、なんとなく気が向いたとき「おかあさん、ぎゅーしようよ」両手...

三期生「すき」

産まれてから毎日伝えてきた言葉「おやすみ、大好きだよ」「だーいちっ」初めて伝えてくれた日のことも「おやすみ、大好きだよ」「いっちゃんもだーいすき！いっちょねぇ」「うん、一緒だね」嬉しくて二人でふふっと笑った日のことも喧嘩をしてお互い背を向けながら言った...

三期生「すき」

毎日こどもたちに"すき"を伝える。最近はどちらかに伝えると、どちらかがわたしの方が、ぼくの方がと割ってくる。比べるものじゃないけれど、こどもは誰だって自分がママの1番でいたいんだと思う。だから2人きりになったときにそっと"すき"と伝える。すると嬉しそうに"すき"を返してくれ...

三期生「すき」

ねぇね、もうきらい！かんたろうとはもう遊ばへん！毎日喧嘩三昧、絶交三昧。でもいつも最後にはお互いだいすき。お姉ちゃんが学校に行くときは角を曲がるまでずっと手を振り見送る息子も、弟が困ると手を差し伸べて目線に合わせてかがんで話す娘も、ふたりがお互いだいすきなのはお母さん...

三期生「すき」

「すぐに『好き』っていえちゃう大人はずるいよね。」まだ言葉がでない娘をみていてそう感じることがある。そんな私の小さな葛藤を知る由もなく、娘は毎日ありとあらゆる方法で、「好き」を伝えてくれる。その中でも、「これはやられた！」と思ったのがこの一枚。干し終わった洗濯物か...